百地三太夫は、伊賀忍者の頭領として名高い人物で、実在する伊賀の名門・百地家出身の設定で、戦国期の忍者といて、服部半蔵と並び称される忍術の達人です。講談や立川文庫では、霧隠才蔵の師匠として登場し、伊賀流忍術の極意を授けた人物として描かれています。霧隠才蔵は浅井家の遺児として伊賀・名張に落ち延び、百地三太夫のもとで修行を積み、霧のように姿を消す神出鬼没の技を身につけました。その教えは、才蔵の冷静沈着な性格と神出鬼没の技に深く影響を与えています。山岳地帯での活動に適した技術が多く、静かに動き、気配を消すことを重視します。また、伊賀流忍術は、情報収集・潜入・奇襲・心理操作などを得意とする、実戦重視の忍術です。伊賀の山深く、風を読む者あり――その名を百地三太夫と称され、忍びの道を極めし者にして、伊賀流の奥義を継ぐ者です。ある日、名張の里に現れし若き才蔵に目を留め、「お前に、霧を操る術を授けよう」こうして始まる、師と弟子の修行の日々。百地三太夫の教えは、才蔵の心と技に深く刻まれ、やがて真田十勇士の一角として、戦場を駆ける忍者となります。霧隠才蔵はこの流派の技を受け継ぎ、講談では「霧の中に消える」「姿を見せずに任務を果たす」などの描写が多く見られます。また、真言「オン マリシエイ ソワカ」を唱えて術を発動する場面もあり、神秘性を強調する演出がされています。伊賀流は、甲賀流と並ぶ二大忍術流派として語られ、講談では流派間の違いが物語の緊張感を生み出します。
