室町時代になると、荘園を経営する寺社勢力の衰退にともない悪党の活動が徐々に消失していき、代わりに悪党の血を引いた地侍が台頭していきます。伊賀、甲賀ともに有力な大名がいないことから、地侍たちは「伊賀惣国一揆」や「甲賀郡中惣」と呼ばれた自治組織で団結し、自らの手で地域を守っていました。
彼らの結束は「一味同心」と称され、平楽寺跡や油日神社、甲賀衆結束の鎮守の社などに集まり、話し合いによってどの勢力に加担するかを決める、いわゆる傭兵のようなものでした。
この組織的な力は城館の分布にも表れています。大きな城はなく同じ形の城館が密集しており、いまでも中世城館群として当時の面影を残しています。
真実の忍者を知るための「六大領域」
忍者とは(基礎)「忍者とは何か」という問いに対し、一次史料に基づきその本質と定義を解き明かします。忍者道具・武器手裏剣、忍者刀、火器から生活道具まで。忍びが実際に使用した「忍器」の図鑑です。忍者集団・組織論伊賀・甲賀などの自治組織「惣」の構造や、階級制度の実像を解説します。戦国大名と情報戦武将たちがどのように忍びを使いこなし、いかなるインテリジェンス戦を繰り広げたか。忍者アーカイブ(史料)『万川集海』などの三大忍術伝書や、各藩に残る古文書の原文翻刻・現代語訳集です。忍者の日本地図全国各地に実在した地侍・郷士としての忍びの系譜を地域別に網羅しています。
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