忍者文字とは、忍者が密書や合図に使ったとされる“秘密の文字体系”の総称で、代表的なものに「忍びいろは」と「神代文字風の忍者文字」があります。*諸説あり
- 忍者が仲間内の連絡に使ったとされる暗号的な文字のことです。
- 実際に戦国期に使われた確証はなく、伝承・創作・後世の再構成が混ざった文化的な存在と考えられています。
- 現代では伊賀・甲賀の観光や教育で広く活用されています。
忍びいろは(万川集海)
もっとも有名なのが、忍術書『万川集海』に記された「忍びいろは」です。見た目は漢字風で、意味を知らない者には読めず、仲間内だけが解読できる“符牒(暗号)”として機能したとされています。
仕組みがユニーク
- 7つの偏(木・火・土・金・水・人・身)
- 7つの旁(色・青・黄・赤・白・黒・紫)
→ この 7×7=49通りの組み合わせで48音の「いろは」を表現する暗号体系。
神代文字風の忍者文字
伊賀流忍者博物館などでは、古代の神代文字を忍者が秘密文字として使ったという説も紹介されています。くねった線が多く、象形文字のような雰囲気が特徴です。
現代の忍者文字
伊賀上野では「まちじゅう忍者文字の巻!」として、街中の看板に忍者文字を使う取り組みが行われ、観光・教育・イベントで活用されています。
忍者文字は、歴史的事実・伝承・創作が混ざり合った“忍者文化の象徴”であり、暗号としての仕組みやデザイン性が魅力の文字体系の一つといえます。
