忍者基礎知識

忍者と火薬・爆薬|忍びは本当に爆弾を使っていたのか?

    忍者は煙玉や爆弾を使っていた――
    このイメージは映画や漫画でも広く知られています。

    しかし実際の忍びは、本当に火薬や爆薬を使用していたのでしょうか。

    結論から言えば、

    忍びは火薬技術を確かに使用していた可能性が高い

    と考えられています。

    本記事では史料をもとに、忍びと火薬の関係の実像を解説します。

    火薬は戦国時代の一般技術だった

    まず重要な前提として、

    火薬は忍者専用の技術ではありません。

    火薬は中国から伝来し、日本では次の用途で使用されていました。

    ・鉄砲
    ・狼煙(のろし)
    ・花火
    ・爆薬兵器

    つまり忍びが火薬を扱えたとしても、

    特別な秘密技術ではなく当時の軍事技術の一部

    だったのです。

    忍術書に記される火薬技術

    忍術書には火薬に関する記述が複数存在します。

    代表的な忍術書として知られる
    万川集海
    にも火薬の調合法や使用方法が記されています。

    そこには次のような用途が見られます。

    ・火矢
    ・発火装置
    ・爆音装置
    ・煙幕
    ・焼夷具

    重要なのは、

    殺傷目的よりも任務補助としての使用

    が多い点です。

    忍びが使った可能性のある火薬道具

    史料や研究から、忍びが使用した可能性がある道具には次のようなものがあります。

    焙烙玉(ほうろくだま)

    土器や金属容器に火薬を詰めた爆発物です。

    現代で言えば手榴弾に近い存在ですが、

    爆発力は比較的小規模だったと考えられます。

    煙玉

    煙を発生させ視界を遮る道具です。

    逃走・混乱・陽動などに使用された可能性があります。

    現在の忍者イメージに最も近い道具の一つです。

    発火道具

    潜入や破壊工作では火を起こす技術が重要でした。

    ・導火線
    ・発火薬
    ・点火装置

    などの知識が必要だったと考えられます。

    火薬は戦闘ではなく任務補助だった

    忍びの任務は主に次のものでした。

    ・潜入
    ・情報収集
    ・破壊工作
    ・攪乱

    そのため火薬の役割も、

    戦闘兵器ではなく任務成功のための補助技術

    だった可能性が高いです。

    これは現代で言えば、

    特殊部隊の装備

    に近い位置づけです。

    忍びは火薬専門家だったのか

    忍びが火薬専門家だったわけではありません。

    しかし忍びの特徴として、

    実用技術の習得能力

    が挙げられます。

    つまり状況に応じて、

    必要な技術を習得していた実務者

    だったと考えられます。

    火薬もその一つに過ぎません。

    忍者=爆弾のイメージはどこから来たのか

    現代の忍者像には誇張があります。

    その背景には次の要因があります。

    ・江戸時代の軍記物語
    ・講談
    ・映画や漫画
    ・ゲーム文化

    視覚的に分かりやすいため、

    爆発演出が強調された

    可能性が高いです。

    忍びと火薬の歴史的意味

    忍びと火薬の関係から分かるのは、

    忍びが高度な技術適応能力を持っていた

    という点です。

    忍びとは神秘的な存在ではなく、

    当時の最新技術を活用する実務者

    だったのです。

    忍びと火薬の関係とは、

    忍びと火薬の関係を整理すると次の通りです。

    ・火薬は当時の一般軍事技術だった
    ・忍術書には火薬使用の記述がある
    ・爆弾というより任務補助道具
    ・煙幕や発火装置の用途が重要
    ・現代イメージは誇張が含まれる

    忍びの火薬技術とは、

    合理的な任務遂行のための知識

    だったと言えるでしょう。

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